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太陽がこの星座に宿る、12月23日〜1月20日に生まれた人は、
オリンポスの牧神パーンの変身した山羊の性質を受け継いでいます。
ギリシャ神話では、羊飼いの守り神パーンは森林と野原の神で、伝令神ヘルメスの息子になります。
上半身は毛深い人間で、頭には山羊の角と尖った耳があり、下半身はヤギの姿をしていました。
山の洞窟に住み、森や谷川のニンフたちを追いかけ回したりして暮らしていました。
ある日、パーンは女神アルテミスに仕える内気なニンフ、
ラドーン川の神の娘シュリンクスに一目惚れします。
パーンは、いつもニンフたちを追いかけ回すように、シュリンクスを追いかけました。
川岸で追いつめられ逃げ切れなくなった彼女はそこで川の神に祈りました。
川の神はシュリンクスの願いを聞き入れて、その美しい姿を葦に変えてしまったのです。
がっかりしたパーンはせめてもの想い出にとその葦を一本抜き取ると、それを折って笛を作り、
肌身離さず持ち歩いてシュリンクスを想いながら笛を吹いていたのだそうです。
それ以来、葦笛のことをシュリンクス(またはパーンフルート)と呼ぶようになりました。
ある日、オリンポスの神々がナイル川で宴を催していた時の事です。
音楽の神アポローンと腕くらべをするほど音楽好きな彼が、笛を吹いていたとき、
突然、怪物テュフォンが乱入してきました。
テュフォンというのは、大地の女神ガイアが大神ゼウスを恨んで無理矢理生み落としたという化け物で、
その大きさは天にも届くほど。肩から腰までは人間の姿ですが、その首から上には百匹もの竜の顔が
あって、それぞれの目から炎を放ち、腰から下に付いているのはとぐろを巻いた巨大な毒蛇の胴体で、
動く度に不気味な音がするという怪物です(「獅子座」のライオンは、このテュフォンの子)。
神々は一驚し、様々な姿になって川に飛び込みました
(この時サカナに姿を変えたアフロディテとその息子エロスが「魚座」に)。
勿論パーンもさっとほかの動物の姿に身を変えて、近くの川に飛び込んだのですが、
慌てていたせいで、水に浸かっていた部分は泳ぐための魚の尾になり、
水 から出ていた上半身は陸を走るためのヤギになってしまいました。
この姿が面白いと神々が喜び、ユーモア好きの大神ゼウスがこれを記念して
空にあげたのが山羊座となり、その星座のもとに生まれる人びとに、この山羊のもつ、
いろいろの性格を伝えるようになりました。
ちなみにパニック(Panic)は このパーン(Pan)からきています。
ラテン語の Capricornus はギリシャ語では Aegocerus(山羊角=アイゴケロス)で、
ゼウスと共に成長して、タイタン族と戦った山羊を指します。
この山羊(アイギス=Aegis)に連帯するアイギパン(Aegipan)が
天体に送られた山羊座の一説となりました。
ローマ神話のフォーンと同神のパーンは、羊飼いや牧草地と森林を守護する自然の神で、
山羊と羊の豊饒を象徴する男根神です。ユニバーサルな神として古代ギリシャのパーン信仰は
四方に広まり、中でも野生獣が狩りの犠牲になる原因を作る神と信仰されたアルカディアでは、
不成功の狩りで不機嫌な狩人にパーン神が鞭でイメージを叩かれた習俗もありました。
古代バビロニア時代、太陽がこの位置にくるとユーフラテス川が氾濫をおこすということで、
山羊と魚が一緒になったとも言われています。
めでたしめでたし。ギリシャ神話に高校生時代ハマりました。
神なのに浮気しまくったり嫉妬深かったり、人間くさくてしょうがない。
そこが面白く研究本も読み漁りましたね。なつかしい。
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文:
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